ゆっち、25歳

ドキュメンタリー
関西テレビ制作・2011年(48分)
ゆっちは7歳の時に週末里親の滝口夫妻と出会い、月に数回の週末を夫妻とともに過ごしてきました。ゆっちはダウン症で、ゆっちをが生活する場は児童養護施設から知的障がい児施設へ、そして、グループホームへと変わりました。そのたびにゆっちは身近な人との別れと不安、新しい生活になれるまでの試練を経験してきましたが、滝口さんとの交流は、ゆっちが成人した後も続いています。
グループホームで生活しながら、ゆっちは就労継続支援事業所に通っています。そこでゆっちはパフォーマンス集団に所属し、クラウンの練習にはげみ、仲間とともに舞台に立っています。生活していくうえで苦労することもあるけれど、周囲の支援を得ながらたくましく成長してきたゆっちの姿と、成長を喜びながらビデオに記録し、ゆっちによりそい続けている夫妻。
ゆっちには「くつろいで過ごせる家」があり、幼い時からの成長を記録しながら応援してくれる「自分だけの里親」がいます。施設で成長していくこどもたちにとって、どちらもなかなか得がたいものです。
親と離れて施設に暮らし、面会や帰省の機会がないこどもたちの中には障がいをもっているこどもたちもいます。いろいろなこどもが自分だけの里親に出会う可能性がひろがることを願って、多くの方にぜひ見ていただきたい作品です。

第18回上海テレビ祭ベストドキュメンタリー部門入賞

☆DVDの貸出しについては、神戸事務所までお問い合わせください。078-341-5046

→関西テレビHP  8カンテレ
→本「130本のテープ~週末里親17年の記録から」