愛の手広告キャンペーン

毎年5月5日のこどもの日に、団体や企業に協賛いただいて、神戸新聞紙上で愛の手運動の一面広告を行っています。

 

2023年

 

「ぼくをかえらせてくれてありがとう」
週末里親と交流した子どもが、のちに里親さんへ宛てた手紙の言葉です。

月に1~2回、または長期休みに数日、子どもを家庭へ迎えて交流して頂く
季節・週末里親(ボランティア里親)」。
普段は施設で生活をしている子どもたちが、家庭体験をすること、そして
自分だけが帰れる居場所や存在をもつことなど、さまざまな意味があります。
長期的に養育していくことは難しくても、ボランティア里親なら、と関心を持って下さる方も増えました。
里親にはいろいろな形があり、それぞれの立場で、たくさんの支援の方法があることを知って頂きたいです。

紙面には実際に子どもと交流している週末里親の言葉も紹介しています。

彼を迎えにいって家に帰り、家のドアを開ける時に彼が初めて言った言葉が
「ただいま!」だったんです。それを聞いて「えっ」って思ったんですけど、
施設から外泊する子はみんな「おうちへ今からかえるねん」っていう言葉なんですね。
だからっていうのがその時にすごく印象的でした。
あとで「おじちゃん、おばちゃん、ぼくをかえらせてくれてありがとう」
っていう手紙がきたんですね。

「かえらせて」っていうのがとても心に残って、この家に帰ってくるのは
ホッとできる場所なのかなとその時に思い、悩んだときには彼の「ただいま」って言葉や
「かえらせて」って言葉をよく思い出します。  週末里親Mさんのお話

27の団体・企業にご協賛いただきました。ありがとうございました。

 


2022年

 

今年は愛の手運動が始まって60周年。
これまで、様々な立場の方のご支援や子どもたちの幸せを願う想いが、
愛の手運動を通して多くの笑顔に変わってきました。
そんな感謝の気持ちを込めて、「それぞれの、ありがとう」をキャッチコピーに
年代も性別もバラバラの人々が笑顔で並んでいるイラストを並べました。
分厚い本のイラストで60年の重みを表現し、青い本の帯には子どもからのメッセージを添えています。

私には二人の親がいる
生みの親に「命」をもらった 里親には「心」をもらった
どちらの親も私には必要だった
「愛の手」がなかったら 私の人生はどうなっていただろう、と時々思う
どの子どもたちにも 里親に出会うチャンスを与えてほしい
私は里親に出会えてしあわせだったから (里親と暮らした子どもより)

皆さんに支えられ、この連載60周年を迎えることができました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!

31の団体・企業にご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 


2021年

 

今年は「里親になりませんか?~わかりやすくイラスト解説~」と題して、
里親になって子どもを迎えるまでの流れを9コマのマンガ仕立てにしてみました。
かわいらしいイラストで、分かりやすく簡単に知ってもらえるようになっています。

①まずは、ラジオや新聞で「愛の手運動」を知っていただき、里親制度に関心を持っていただく。
②お住まいの地域のこども家庭センター、または家庭養護促進協会で制度説明などガイダンス。
③里親登録のための6日間の研修(講義・実習)を受講。
④こども家庭センターへ里親登録の申請。
⑤こども家庭センターからの家庭訪問を受ける。
⑥里親認定され登録。
 子どもとのマッチング、面会交流などが始まる。
⑦交流を重ね、子どもを家庭に迎える。
⑧子どもを迎えた後も、関係機関がサポート。
⑨里親サロンやキャンプなどを通して、里親同士、子ども同士の交流を。

里親制度に関心をもってくださった方、子どものために何かしたい、どんな方法があるのか?と
お考えの方など、まずはお近くのこども家庭センターか家庭養護促進協会にお問い合わせ下さい。

29の団体・企業のご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 


2020年

 

今年は1面ラッキーカラーの黄色いデザインで、里親家庭で育った男性の言葉である
「ぼくはラッキーだった」という言葉をキャッチコピーにしました。
いろいろな事情を抱えた子どもがいる中で、
「里親さんに出会えたぼくはラッキーだった。そういう出会いがなかった子はどうなっていくのか気になる」と現在の想いや里親さんとの思い出を語ってくださいました。

今回は紙面にQRコードをつけ、お話の続きを読むことができるよう
「もうひとつの家族-出会えてよかった」というサイトを開設しました。
この男性のお話だけでなく、実際に養子縁組をしている方、養育里親やボランティア里親をしている方、里親・養子縁組家庭で育った子どもたちの声などを掲載しています。

それぞれの立場、状況から、気持ちや経験をお話してくださっていますので、ぜひ読んでみてください。

31の団体・企業のご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 


2019年

 

今年は児童文学作家の岡田淳さんのイラストをもちいて、里親子や養親子がそれぞれのスピードで、
お互いに足りないところを補い合いながら、誰かに手助けしてもらいながら、
少しずつ親子になっていく様子を表現しています。
イラストに合わせて、「もうすぐ親子」というキャッチコピーを付けました。

また共同募金の助成を得て、同じイラストをつかった「NOTE BOOK-voice of foster family」という
メモ帳(B6サイズ)も作成しました。中には、ところどころに里親や養親、子どもたちの声が入っていて
里親制度を知ってもらえるきっかけになれば、と思っています。
この紙面に感想をお寄せいただいた方の中から抽選で20名様にNOTEBOOKをプレゼントするというキャンペーンをしました。
現在も、1冊200円(送料は実費)で販売中です。ご希望の方は神戸事務所までお問い合わせください。

29の団体・企業のご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 


2018年

 

「もう一人、家族が増えた。」というキャッチコピーとともに、家族3人並んで寝ている写真を掲載しました。
並んでいた2つの足に、1つの小さな足が加わって、家族が増えた嬉しさや温かさを表現しています。
子どもが自立していくまでに、里親や家庭の存在がどれほど大きな大切な存在になるか、
「里親が拓く子どもの未来。」というコピーから感じてもらえればと思います。

29の団体・企業のご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 


2017年

 

里親を求める愛の手運動が55年目を迎え、これまで掲載された新聞をつかって55という数字を表現。
また、養子から両親へ送られた手紙も紹介しました。

「私にとってはこの家で、この父と母のもとに来ることができたことは最高のプレゼントです。
お父さんとお母さんの子どもでよかった。
顔は似ていないけれど、性格は似ていて、喧嘩もするし怒られることもしてきた。
そんな私を見放さない、と手をつないでくれてありがとう。
幸せと実感できるほど、愛情を注いでくれてありがとう。
私はこの二人の子どもになれて、最高に幸せです。」   24歳養女

30の団体・企業のご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 


2016年

 

養子が語ったことばから、「親」という漢字をモチーフにした印象的な紙面になりました。

「親」という字は、「木」の上に「立って」「見る」と書く。
どんな「親」でも、ずっと見守ってくれるのが本当の「親」だと思う。
愛情をもって育てたいという里親さんが増えることが子どもにとっての希望です。
養子22歳

29の団体・企業のご協賛をいただきました。ありがとうございました。

 


2015年

 

「開こう、里親への扉。」というコピーで、紙面中央に虹色の本の形をした扉の絵、
ドアノブの横には「本の出会いが入り口でした。」という文字があります。
扉の前までは2つの足跡。そして扉を通って、小さい足跡が加わって3つの足跡に。

「子どもを迎えるまでに 里親の いろんな本を読みました。
そして子どもが 成長するにつれて 私が読む本の内容も変っていきました。
里親になる人には ぜひ 本を読んで 心の準備をしてほしいと思います。」
というメッセージと、「里親と養子を理解するための本」の小冊子も紹介されています。

29の団体・企業のご協賛をいただきました。ありがとうございました。